ヒヤリ・ハット事例

公益財団法人日本医療機能評価機構
医療事故情報収集等事業

事例IDH25C6E93DF51048FA
報告年発生曜日発生時間帯
2020木曜日14:00〜15:59
医療の実施の有無事例の治療の程度
実施あり軽微な治療
事例の概要発生場面 事例の内容
ドレーン・チューブ使用中その他のドレーン・チューブ類の使用に関する内容 事故抜去
発生場所(複数回答可)患者の数直前の患者の状態(複数回答可)
病室
入院
1人
80歳代 (女性)
床上安静
疾患名AVR術後
当事者当事者職種職種経験当事者部署配属期間
1人 看護師7年0年
2人 理学療法士(PT)12年12年
発見者ドレーン・チューブの種類
当事者本人動脈ライン
当事者以外の関連職種(複数回答可)
その他 該当なし
医療材料・諸物品等1
【販売名】 シングルキット
【製造販売業者】 エドワーズライフサイエンス株式会社
【購入年月】 不明
発生要因(複数回答可)
確認を怠った
連携ができていなかった
事例概要
【事例の内容】
端座位を行った際に、右橈骨動脈に留置されていたAラインが事故抜去となった。
【事例の背景要因の概要】
・勤務交代時や1時間ほど前に実施した清潔ケア時にAラインの固定状況を確認したが、ドレッシング材やマルチポアで固定されており、固定状況に問題はなかった。
・当事者は理学療法士とともに、端座位を実施した。この時にシーネの固定等は検討しなかった。
・当事者は患者の後ろ側、理学療法士は患者の前側に立ち、実施した。
・右手をあまりしようしないように声をかけていたが、患者は右手でベッド柵をつかんだり、ベッドに手を着くことがあった。
・端座位の実施直後に波形が描写されず、確認するとドレッシング材の中で出血があり、針がくの字に屈曲した状態であった。ドレッシング材に剥がれはなかった。
【改善策】
・リハビリを実施する時や今後安静度の拡大が見込まれる場合はシーネ固定を検討する。