医療事故情報

公益財団法人日本医療機能評価機構
医療事故情報収集等事業

事例IDAA74B33A3ADDCC85E
報告年発生曜日曜日区分発生時間帯
2020木曜日平日12:00〜13:59
医療の実施の有無事故の治療の程度事故の程度
実施あり濃厚な治療障害なし
事故の概要発生場面 事故の内容
検査実施中その他の検査の実施に関する内容 心肺停止
発生場所(複数回答可)関連診療科(複数回答可)患者の数直前の患者の状態(複数回答可)
検査室
消化器科
外来
1人
60歳代 (男性)
薬剤の影響下
疾患名大腸ポリープ
当事者当事者職種職種経験当事者部署配属期間直前1週間の
当直・夜勤回数
勤務形態直前1週間
の勤務時間
専門医・認定医及びその他の
医療従事者の専門・認定資格
1人 医師17年3ヶ月2年3ヶ月0回その他 当直42
特に報告を求める事例発見者検査の種類
本事例は選択肢には該当しない当事者本人下部消化管撮影
当事者以外の関連職種(複数回答可)
医師
看護師
臨床工学技士
医療機器等1
【販売名】 大腸内視鏡
【製造販売業者】 オリンパス光学工業
【製造年月】 不明
【購入年月】 不明
【直近の保守・点検年月】 不明
医療材料・諸物品等1
【販売名】 なし
【製造販売業者】 なし
【購入年月】 不明
事故調査委員会設置の有無発生要因(複数回答可)
既設の医療安全に関する委員会等で対応判断を誤った
事例概要
【実施した医療行為の目的】
大腸ポリープの経過観察目的の大腸内視鏡検査において、苦痛緩和目的で鎮静剤を使用(ドルミカム注射液10mg・ペチジン塩酸塩注射35mg「タケダ」)。
【事故の内容】
大腸ポリープにて大腸内視鏡検査施行。午前中に上部消化管内視鏡検査を施行(咽頭麻酔:アネトカイン5ml使用。鎮静薬等の使用なし)。午後、大腸内視鏡検査が開始された。開始時のバイタルサイン血圧116/69mmHg、HR57回/分、SPO296%であった。前回の大腸内視鏡でドルミカム2mgを使用し問題なく実施された。今回も鎮静の希望があり、ドルミカム投与のため静脈注射を試みたが、血管が細く、静脈注射が困難であった。患者より無鎮静での検査の申し出があり、無鎮静で検査を開始した。内視鏡の挿入が困難であったため、末梢静脈ルートを確保し、ドルミカム2mg、ペチジン塩酸塩35mgを静脈注射し、検査続行。施行医が患者に体位変換を指示したが、呼びかけに反応がなかった。脱力著明であり、SPO291%と低下を認めた。意識レベルJCS300、呼吸回数0回、バッグバルブマスクで換気を行った。頚動脈触知できず、CPR開始し、フルマゼニル0.25mg投与。1分後HR50回/分、血圧79/64mmHg、SPO2100%、意識レベルJCS30、自発呼吸を認めた。
【事故の背景要因の概要】
・疼痛、送気による迷走神経反射によるCPA
・鎮痛薬、鎮静薬による副作用(呼吸抑制)
・午前中、上部内視鏡検査を実施し、脱水もあり副作用出現した可能性がある。
・鎮静薬使用時は、呼吸のモニタリング(ETCO2)を行う必要があったが、血圧、酸素飽和度のモニターのみで、呼吸のモニタリングしていなかった。
【改善策】
・鎮静薬使用による副作用に備え、必ず呼吸のモニタリング(ETCO2)を行う。
・モニタリングは、脈拍、血圧、酸素飽和度、ETCO2をモニタリングする。
・内視鏡終了後の回復室(経過観察室)においても医師と相談の上、モニタリングする。
・また、鎮静剤使用する場合は、拮抗薬をすぐに使えるよう全ての内視鏡検査室に配置。