医療事故情報

公益財団法人日本医療機能評価機構
医療事故情報収集等事業

事例IDA5617B073E050CE71
報告年発生曜日曜日区分発生時間帯
2017水曜日平日20:00〜21:59
医療の実施の有無事故の治療の程度事故の程度
実施あり軽微な治療障害なし
事故の概要発生場面 事故の内容
ドレーン・チューブ使用中その他のドレーン・チューブ類の使用に関する内容 再挿入
発生場所(複数回答可)関連診療科(複数回答可)患者の数直前の患者の状態(複数回答可)
病室
内科
入院
1人
90歳代 (男性)
意識障害
認知症・健忘
床上安静
疾患名肺炎
当事者当事者職種職種経験当事者部署配属期間直前1週間の
当直・夜勤回数
勤務形態直前1週間
の勤務時間
専門医・認定医及びその他の
医療従事者の専門・認定資格
1人 看護師1年9ヶ月1年9ヶ月0回2交替24
特に報告を求める事例発見者ドレーン・チューブの種類
本事例は選択肢には該当しない当事者本人栄養チューブ(NG・ED)
当事者以外の関連職種(複数回答可)
医師
医療材料・諸物品等1
【販売名】 ニューエントラルフィーディングチューブ
【製造販売業者】 日本コヴィディエン株式会社
【購入年月】 不明
事故調査委員会設置の有無発生要因(複数回答可)
その他 看護部内で検討判断を誤った
知識が不足していた
教育・訓練
仕組み
事例概要
【実施した医療行為の目的】
誤嚥性肺炎疑いあり。経管栄養チューブにて栄養投与中、自己抜去あり10cmほどチューブが抜けかけていたためチューブの再挿入を行った。
【事故の内容】
誤嚥性肺炎疑いあり緊急入院。経管栄養チューブにて1日3回経管栄養投与中。意識障害あるため日常的にミトンを使用していた。18時から受け持ち看護師が経管栄養開始した。20時勤務交代により受け持ち看護師変更。初回ラウンド時ミトンがはずれNGチューブが10cm抜けているのを発見した。経管栄養が少量残っていたため、受け持ち看護師が10cm抜けたNGチューブを戻し、残りの経管栄養を開始。経管栄養投与終了後白湯を30mL投与した。20:45よりSPO2の低下はないが、蓄痰音あり吸引を施行、粘稠痰を多量に吸引する。20:50SPO2が70%まで低下、医師の指示に通りに酸素投与開始、酸素投与量を増やすが換気改善なし。21:00医師の診察依頼しX−P撮影、採血施行。X−P撮影でNGチューブが右気管支に迷入しているのを発見する。
【事故の背景要因の概要】
NGチューブを10cm再挿入した時点で、通常行っている胃泡音の確認や胃液排液の確認を怠った。
【改善策】
NGチューブ挿入時の確認方法については病院としてのルールはあるが、自己抜去等抜けた場合のルールがないため院内共通のルールを検討する。