医療事故情報

公益財団法人日本医療機能評価機構
医療事故情報収集等事業

事例IDA03F16301ACDFE7E7
報告年発生曜日曜日区分発生時間帯
2021金曜日平日2:00〜3:59
医療の実施の有無事故の治療の程度事故の程度
実施あり濃厚な治療死亡
事故の概要発生場面 事故の内容
治療・処置実施その他の治療・処置の実施に関する内容 大量服薬
発生場所(複数回答可)関連診療科(複数回答可)患者の数直前の患者の状態(複数回答可)
外来診察室
精神科
外来
1人
30歳代 (女性)
意識障害
精神障害
薬剤の影響下
疾患名統合失調症
当事者当事者職種職種経験当事者部署配属期間直前1週間の
当直・夜勤回数
勤務形態直前1週間
の勤務時間
専門医・認定医及びその他の
医療従事者の専門・認定資格
1人 医師32年0ヶ月6年7ヶ月不明交替勤務なし40
2人 医師2年1ヶ月0年1ヶ月不明交替勤務なし40
3人 医師3年1ヶ月0年1ヶ月不明交替勤務なし40
特に報告を求める事例発見者治療・処置の種類
患者の自殺又は自殺企図家族・付き添いその他の治療 薬物療法
当事者以外の関連職種(複数回答可)
医師
医療材料・諸物品等1
【販売名】 なし
【製造販売業者】 なし
【購入年月】 なし
事故調査委員会設置の有無発生要因(複数回答可)
既設の医療安全に関する委員会等で対応確認を怠った
判断を誤った
仕組み
事例概要
【実施した医療行為の目的】
統合失調症のため外来で加療中であった。
【事故の内容】
外来受診した翌日,過量服薬したと母親から外来へ電話連絡があった。トイレでかなりの嘔吐をしたと推察され,経過観察するように指示した。その翌日,家族が患者の部屋のホワイトボードに「ヒルナミン2500,サイレース106,ネルボン200,ロドピン100。以上。今までお世話になりました。」という記載を発見した。意識はあったが,受診に否定的な態度で,母親が当該科病棟へ電話連絡をした。17:10,待機医師が対応して身体管理が必要と判断し,救急要請した。内科輪番へ行くように指示したが,救急隊より当院での診察を希望していると連絡があった。待機医師が上級医へ相談し,再度内科輪番への搬送を依頼した。約30分後,救急隊より内科輪番病院から応需拒否があったと報告が入った。待機医師と上級医が協議し,本院救命センター当直医師へ相談の後,本院へ搬送することとなった。約50分後に搬送され,救命病棟で全身管理を行っていたが,呼吸不全と循環不全があり,翌日にV-A ECMOが導入された。一度はECMOを離脱し,人工呼吸器も離脱できたが,6日後に再度,呼吸不全となり,死亡確認に至った。
【事故の背景要因の概要】
初回の電話連絡時に大量服薬の内容が把握できず,受診が遅れた可能性があった。外来受診中の患者の救急搬送先に輪番病院を指示した。
【改善策】
普段の診療において,残薬が無いか外来患者に確認し,過量服薬を予防する。意識障害などで連絡があった際,大量服薬など受診すべき兆候,メモや薬の殻などがないかを詳細に聞きとる。受診の要否については,同僚医師(上級医)や救命センター医師へ積極的に相談する。