医療事故情報

公益財団法人日本医療機能評価機構
医療事故情報収集等事業

事例IDAB0E216F5B38CB961
報告年発生曜日曜日区分発生時間帯
2010金曜日平日16:00〜17:59
医療の実施の有無事故の治療の程度事故の程度
実施あり濃厚な治療障害残存の可能性がある(高い)
事故の概要発生場面 事故の内容
治療・処置実施その他の治療・処置の実施に関する内容 症候性大動脈瘤に対する血管内治療の合併症
発生場所(複数回答可)関連診療科(複数回答可)患者の数直前の患者の状態(複数回答可)
放射線治療室
脳神経外科
入院
1人
70歳代 (女性)
麻酔中・麻酔前後
疾患名脳動脈瘤
当事者当事者職種職種経験当事者部署配属期間直前1週間の
当直・夜勤回数
勤務形態直前1週間
の勤務時間
専門医・認定医及びその他の
医療従事者の専門・認定資格
1人 医師12年0ヶ月6年0ヶ月2回その他 裁量労働制40
特に報告を求める事例発見者治療・処置の種類
本事例は選択肢には該当しない当事者本人IVR(血管カテーテル治療等)
当事者以外の関連職種(複数回答可)

医療材料・諸物品等1
【販売名】 不明
【製造販売業者】 不明
【購入年月】 不明
事故調査委員会設置の有無発生要因(複数回答可)
既設の医療安全に関する委員会等で対応その他 合併症
事例概要
【実施した医療行為の目的】
動脈瘤に対して、開頭手術による加療が困難と判断されたため、ステント併用による脳動脈瘤コイル塞栓術(血管内治療)を実施した。
【事故の内容】
全身麻酔のもと手術を施行。血管の蛇行が強く、カテーテルの誘導やステントの誘導に難渋した。最終的に、ステントを病変部まで誘導することができず、また、更なる治療の継続は血管穿孔などの致死的な合併症をきたす可能性が高いと判断されたため、手術を断念せざるを得なかった。麻酔覚醒後に、右顔面麻痺、右上下肢麻痺が出現していることが分かった。症状発見後直ちに頭部CTを施行した。その結果,出血性病変は否定されたため,虚血性合併症が生じたものと判断した。
【事故の背景要因の概要】
詳細は不明であるが術後要因の検討を行い、現段階ではカテーテルの複数本の同時使用によって、脳血流の低下が長時間にわたり起こったためと推察している。
【改善策】
術式の検討。