医療事故情報

公益財団法人日本医療機能評価機構
医療事故情報収集等事業

事例IDAA99A278B8171F3B8
報告年発生曜日曜日区分発生時間帯
2010火曜日平日10:00〜11:59
医療の実施の有無事故の治療の程度事故の程度
実施あり濃厚な治療障害残存の可能性がある(高い)
事故の概要発生場面 事故の内容
治療・処置実施その他の治療・処置の実施に関する内容 合併症の発生
発生場所(複数回答可)関連診療科(複数回答可)患者の数直前の患者の状態(複数回答可)
カテーテル検査室
脳神経外科
入院
1人
60歳代 (女性)
麻酔中・麻酔前後
疾患名未破裂脳動脈瘤(右椎骨動脈)
当事者当事者職種職種経験当事者部署配属期間直前1週間の
当直・夜勤回数
勤務形態直前1週間
の勤務時間
専門医・認定医及びその他の
医療従事者の専門・認定資格
1人 医師16年8ヶ月5年8ヶ月1回2交替40脳神経外科学会専門医、脳神経血管内治療学会専門医、脳卒中学会認定医
特に報告を求める事例発見者治療・処置の種類
本事例は選択肢には該当しない当事者本人IVR(血管カテーテル治療等)
当事者以外の関連職種(複数回答可)

医療材料・諸物品等1
【販売名】 エクセルシオSL−10
【製造販売業者】 ボストンサイエンス
【購入年月】 平成22年9月
事故調査委員会設置の有無発生要因(複数回答可)
既設の医療安全に関する委員会等で対応その他 カテーテルを動脈瘤内に誘導中に動脈瘤内での跳ね
事例概要
【実施した医療行為の目的】
右椎骨動脈瘤に対するコイル塞栓術(全身麻酔下)
【事故の内容】
右椎骨動脈瘤に対し、全身麻酔下でコイル塞栓術治療時に汎用しているマイクロカテーテルを用いて同治療を施行。動脈瘤内にマイクロカテーテルを誘導していた。その際にカテーテルが瘤内で跳ねるような挙動を示し、瘤外(血管外)に逸脱。直後の造影で、造影剤の漏出を認め、動脈瘤の破裂及びくも膜下出血を来したと判断した。
【事故の背景要因の概要】
カテーテルを動脈瘤内に誘導中に動脈瘤内での跳ね。
【改善策】
不可抗力的な事例である。今後同治療を行う際、綿密な計画、慎重な操作をこれまでと同様に行う。