医療事故情報

公益財団法人日本医療機能評価機構
医療事故情報収集等事業

事例IDA24898215D1E88938
報告年発生曜日曜日区分発生時間帯
2013土曜日休日・祝日8:00〜9:59
医療の実施の有無事故の治療の程度事故の程度
実施あり濃厚な治療死亡
事故の概要
その他 腹痛・嘔吐で救急搬送された患者が、いったん帰宅後にショック状態で再度救急搬送された。
発生場所(複数回答可)関連診療科(複数回答可)患者の数直前の患者の状態(複数回答可)
外来診察室
内科
麻酔科
消化器科
泌尿器科
その他 乳腺・内分泌外科
外来
1人
70歳代 (女性)
意識障害
その他特記する心身状態あり ショック状態
疾患名非閉塞性腸間膜虚血
尿管結石
当事者当事者職種職種経験当事者部署配属期間直前1週間の
当直・夜勤回数
勤務形態直前1週間
の勤務時間
専門医・認定医及びその他の
医療従事者の専門・認定資格
1人 医師6年0ヶ月4年0ヶ月1回交替勤務なし75
特に報告を求める事例発見者
本事例は選択肢には該当しない当事者本人
当事者以外の関連職種(複数回答可)
医師
事故調査委員会設置の有無発生要因(複数回答可)
その他 診療科カンファレンスに専任リスクマネジャーが同席した。知識が不足していた
事例概要
【実施した医療行為の目的】
腹痛・嘔吐で救急搬送された患者が、いったん帰宅後にショック状態で再度救急搬送された。
【事故の内容】
日帰り旅行に行き貝を食べた後、翌朝、7時頃より左上腹部痛および嘔吐を認め、10時頃救急車で当院受診。ペンタジン筋注後、腹痛改善され、輸液終了後にいったん帰宅されるも、徐々に腹痛再燃され、16時30分ごろ再度救急搬送された。この際、全身チアノーゼ状態でSpO2 87%、血圧60〜70/とショック状態であり、酸素投与、輸液投与開始し、すぐに採血、CT施行。尿管ステント留置後、CHDF開始、エンドトキシン吸着を行うもバイタル安定しなかったために、非閉塞性腸間膜虚血の可能性を否定できず、ICUで試験回復したところ、大腸黒色壊死が確認されたため、結腸全摘術および回腸人工肛門造設術を施行した。術後バイタルは安定したものの、小腸色調不全の部分が認められたため、壊死が進む可能性は考えられた。早朝心肺停止となった。
【事故の背景要因の概要】
他科の上級医に検査結果を供覧してもらい意見を求めたが、診察については担当医一人でしか行わなかった。
【改善策】
他科上級医に意見のみを求めるだけではなく、診察の依頼や治療方針についても詳細に意見を求める。